上棟・竣工・新築祝い贈り方マナー
上棟祝い|一般のお宅の建築で、骨組みが完成した時点で行われる上棟式(棟上げ、建前)に贈るお祝い。
竣工祝い|企業の建築物の工事が終了した時点で贈るお祝い。
※落成式とは、竣工式終了後に行う神事のこと。お取引先様や官公庁、近隣、工事関係者等を招待して、皆様の協力と後援を感謝すると共に工事関係者の労をねぎらう式典。
*人気&定番のお花
「根付く」という縁起を担ぎ、社屋やお部屋のインテリアとして映える“鉢物”のお花や観葉植物を贈られることが多いようで、特に毎年花を咲かせてくれる花鉢物は、家を建てた記念の花になりますのでお喜びいただけるようです。
中でも高級胡蝶蘭は、豪華なうえに日持ちもよく控えめな香りで花粉も飛ばないという点からも大変人気で定番の贈り物です。無難な“白”の他に、縁起が良いとされる紅白の“リップ”が人気で、女性の社長様への贈り物によくお買い求めいただいております。
企業様にはボリュームのある「大輪胡蝶蘭5本立」を始め、特別なお取引先様の場合には、7本や10本・20本以上の縦横1mを超える多本立を贈られる場合も少なくありません。ただし、サイズがとても大きくなるために、事務所やお家に「入らない!」ということもあります。お届け先様が配置される環境にも充分にご考慮いただくことが大切です。
一般的な個人のお宅には、一層華やかな“ピンク”の大輪胡蝶蘭の2本立や小ぶりなミディ胡蝶蘭・洋蘭、または設置する場所を選ばない観葉植物などが人気です。
[注意!]「赤」はNG!火事を連想させる「赤」はなるべく避けるようにしましょう。お花の色やラッピングにもご配慮を。
また、お好みのインテリアに合わせて自由にお選びいただけるように、お花や植物専門のカタログギフトを贈られる方もいらっしゃいます。
*ご予算相場
贈り先様とのご関係や、どのようなご事情で移転・引越をされたのかにもより異なりますが、10,000円から50,000円未満が相場のようです。平均は、15,000円前後。特別なお取引様やお客様などの場合は相場以上の場合もあります。
★関係別参考予算
ご家族・ご親戚|10,000~30,000円
お知合い・ご友人|10,000~15,000円
お取引様・お客様|10,000~50,000円
*立札について
木札・紙札の場合、基本は「表書き/贈り主様名」とします。贈り主様のお名前を分かりやすく目立たせるためにシンプルに。★表書き
「祝」「御祝」の他、
上棟祝いの場合「祝 御上棟」「上棟御祝」「上棟式御祝」
竣工祝いの場合「祝 御竣工」「竣工御祝」「竣工式御祝」「祝 御落成」
新築祝いの場合「祝 御新築」「御新築御祝」
などが多く使われます。
★立札記載例
「祝 御上棟/新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」
「御祝/松尾芭蕉 様/新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」
「御新築御祝/東京太郎」
*メッセージ文例
変わることや倒産や、建物が壊れる、赤字や火、火事などをイメージさせる「忌み言葉」は避けましょう。
またしても/再び/変わる/終わる/繰り返す/倒れる/潰れる/崩れる/欠ける/割れる/赤/紅/燃える/焼ける など。
文例
「御竣工式、誠におめでとうございます。
貴社益々のご発展と社員の皆様のご健勝をお祈りいたします。
新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」
「この度は新ビルのご落成、心よりお祝い申しあげます。
御社のご繁栄と社員皆様方のご健勝を祈念いたします。 東京太郎」
「ご新築おめでとうございます。
新居でのスタートがご家族にとって輝かしい未来となりますようお祈り申し上げます。 東京花子」
「太郎ちゃん ご新築おめでとうございます。新しい暮らしはいかがですか。
ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。 花子」
*お贈りする時期
上棟式や竣工式の場合は、式典の当日開始時間前までにお届けできるようにご手配を。新築のお祝いの場合は、贈り先様がお忙しい引越し当日を避け、しばらくたって落ち着かれた頃に届くようにご手配される方がよいでしょう。