お悔やみのご供花 贈り方マナー
*人気&定番のお花
お供物として贈るお悔やみのお花は「供花」(きょうか)と呼ばれ、主にご葬儀やその後の法事・法要の際にお供えするお花になります。
四十九日までは、「白あがり」と言って“白1色”(淡い差し色を含む)でトゲのある花は控えます。ただし、個人を偲ぶお花ですので、あえて亡くなった方のお好きだったお花やお色を選ばれる場合もあります。
仏事に供える花の本数は奇数が基本となります。
ご自宅でのお供えのお花としてお届けされる場合には、設置スペースにご考慮いただき、小ぶりなミディ胡蝶蘭や、白の大輪胡蝶蘭1本を和鉢にあしらった「かぐや(敷物付)」が人気です。「かぐや」は、高級感もあり大輪胡蝶蘭1本でもしっかりと存在感もあるため、そのまま飾って頂けるお供え物として多くお買い求めいただいております。
*ご予算相場
贈り先様とのご関係にもより異なりますが、10,000円から30,000円未満が相場のようです。
★関係別参考予算
ご家族・ご親戚|10,000~30,000円
お知合い・ご友人|10,000~15,000円
お取引様・お客様|10,000~30,000円
*立札について
斎場やお寺などに送られる場合は、ご供花であることが明確なので、お悔やみの文言を入れずに贈り主様名だけを大きく記載するのが一般的。もちろん、お入れされても構いません。ご自宅などに送られる場合は、「御供」、または納骨前は「御霊前」のみ、四十九日を過ぎたら「御仏前」のみとし、贈り主様名はお入れしないのが一般的です。
★お悔やみの文言
「供」「御供」の他、
「一周忌」「三回忌」 「御霊前」「御仏前」など
★贈り主様名
「新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」「東京太郎」
複数の方でお供えされる場合「子供一同」「孫一同」「新日本興行株式会社 社員一同」※名前は記載しません。
★立札記載例
「新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」※贈り主様名のみ
「供/新日本興行株式会社 社員一同」
「一周忌/新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」
*メッセージ文例
「死ぬ、死亡」などや、不幸を繰り返したり再び来るという事をイメージさせる「忌み言葉」を避けます。
重ねる/重ね重ね/くれぐれも/再三/度々/続いて/追って など。
また、お亡くなりになった方に対しては「敬称」を使用します。
敬称例
父|ご尊父様、お父様、お父上(様)
母|ご母堂様、お母様、お母上(様)
祖父|ご祖父様
祖母|ご祖母様
夫|ご主人様、ご夫君様、○○(姓)様
妻|ご令室様、ご令閨様
息子|ご子息様、ご令息様
娘|ご息女様、ご令嬢様
姉、兄|御姉様、御兄様、またはお名前
弟、妹|御妹様、御弟様、またはお名前
文例
「御母堂様のご逝去を悼み、心よりお悔やみを申し上げます。
新日本興行株式会社 代表取締役 東京太郎」
「突然の悲報に接し、誠に痛惜の念でいっぱいです。
在りし日のお姿を偲び、 心からご冥福をお祈りいたします。 東京太郎」
「最愛のご家族がお亡くなりになられたお悲しみは、計り知れないものとお察し致します。
くれぐれもご自愛ください。心からお悔やみ申し上げます。 東京花子」
「ご命日にあたり、心ばかりのお花をおくらせて頂きました。ご仏前にお供えいただければ幸いです。
故人の面影を偲びつつ、あらためてご冥福をお祈りいたします。 東京花子」
*お贈りする時期
斎場やお寺などに贈られる場合
お届け可能な時間を事前に会場にお問い合せいただき、ご葬儀や法事の開始時間に間に合うようご手配ください。
また、式場によっては、専門の業者以外の持ち込みを禁止したり、持ち込み料を請求される場合がありますので、こちらも必ずご確認ください。
ご自宅に贈られる場合
告別式後の初七日から四十九日までに贈ります。ご遺族様は、告別式までは打ち合わせや準備などで大変慌ただしく、ご迷惑になるという点に加え、
通夜や告別式に間に合うように手配すると「お花を用意して亡くなるのを待っていた」という印象になってしまいます。ご遺族様は、慌ただしい期間を過ぎて少し落ち着かれたころに、改めて悲しみがこみ上げてきたりします。そのような時、贈られたお花でご遺族様のお心も慰めていただけるといいですね。